旧田中家住宅を見学

先日、埼玉県川口市に行ったとき2018年国指定重要文化財になった「旧田中家住宅」という洋館があることを知り行ってみることにしました。
消費税の増税と同時に入場料が200円→210円になってます(増税に乗じて値上げされてますね)。

田中家は川口市の旧家で、長男が家督をついで「徳兵衛(初代は1795年生まれ)」という名前を襲名するそうです。
初代は農家で身を立て、2代目が材木商、麦味噌づくりをはじめて財を成しました(麦がよくとれる土地だったそうです)。

そして4代目が接客するための建物(プライベート空間もあったと思いますが)としてこの旧田中家住宅をつくりました。
建築費用は今の貨幣価値に直すと2億5千万円(もっとするんじゃないか?!というくらいすごい建物だと思います。)

自宅は別のところにあったそうですが、6代目は旧田中家住宅の増築した部分に住んでいたようです(今は誰も住んでいませんが、増築した部分は歴史的価値はないということで、関係者以外立ち入り禁止区域になってます。)

P1130111.JPGP1130100.JPGP1130104.JPG宮大工によって建てられた木造3階建で壁はイギリス積みの煉瓦です。

P1130039.JPG建物に入って最初にびっくりするのは、洋館と和館、キッチンの間には手動の防火シャッターがついているんですよ!明治の建物ですよ!

P1130050.JPG約100年近く経つのに外側のサッシを取り付けたぐらいで、リフォームはほとんどしていないとのことです。内装も良いモノをつかうと長持ちするんですね。内側の窓が当時の窓で、外側のサッシとのスペースがつまり、外壁の厚みなのです!すごい厚さです。

P1130068.JPGP1130045.JPG天井を見ると格天井だったり、漆喰だったり、それもすごい装飾です。

P1130057.JPG構造を見ることができます。さすが宮大工の仕事です。釘なんて使われてません。

P1130077.JPG建築しているときの写真。

P1130056.JPGP1130059.JPG当時の様子。洋館の周りに味噌蔵があったんですね。で、裏に川があって東京に輸送しやすかったとか。

P1130053.JPGP1130089.JPG表から見ると交通量の激しい道路に面した狭小地というイメージでしたが、裏の庭はすごい広いですね。どこか山奥の別荘か?みたいな長閑な静けさが感じられます。

P1130070.JPG和館もすごいですね。天井や戸などいたるところに屋久杉が使われています!
P1130098.JPG畳をあげるとコンクリートで作られた防空壕があるそうです。それも見学できればいいのに。

最後に、味噌蔵なくして味噌を作ることをやめてしまったけれど、こういった名家の子孫が今なにをやっているのか?気になるところだと思います。
調べたところ、現7代目はセントラルグループの社長になられていて、徳兵衛を襲名していました。グループに味噌の卸売業をやっている会社があります。

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